キヤノンマーケティングジャパンが次世代の写真・映像作家を発掘するために開催している『GRAPHGATE（グラフゲート）』。2023年にスタートした同オーディションは、“すべての写真・映像作家の入口”という意味を込めて名付けられたオーディションで、一般的なコンテストとは異なり作品制作への意志・言語化・プレゼンテーション力など作家としての総合力 が問われる場として年々注目度を増している。11月29日（土）にグランプリを決める選考会が開始されたので、今年も会場に取材へ伺い、その場に流れる緊張感やプレゼンテーションの熱量を肌で感じてきました。

グランプリ選考会では、すでに優秀賞として選出され、個展開催の権利を得ている5名の作家が登壇し、それぞれ10分間のプレゼンテーションと10分間の質疑応答に挑みました。作家たちは、作品を制作する理由や背景、テーマへの向き合い方、そして翌年に開催する展示プランまでを熱量をもって語り、自身の言葉で表現していました。なお、優秀賞受賞者には個展開催権が与えられており、グランプリ受賞者はキヤノンギャラリーSで約1か月の個展を開催。その他の優秀賞受賞者も、キヤノンギャラリー（銀座・大阪）で約1週間ずつの巡回展が予定されています。

第3回GRAPHGATEのグランプリを獲得したのは奥田峻史さん

第3回GRAPHGATEのグランプリを獲得したのは、映像作品で応募した奥田峻史さん。自身の祖母をテーマにした映像作品で応募されました。今回のプレゼンテーションでは、その映像だけでなく静止画作品も披露され、審査員の期待を良い意味で裏切る新たな表現を見せてくれました。来年開催される個展では、動画とスチールの両方が展示される予定とのことで、その組み合わせがどのような形で立ち上がるのか、今から非常に楽しみです。

グランプリ選考会に参加された優秀賞の方々

選考委員（敬称略・五十音順）

領域を越えて活躍するプロフェッショナルが審査に参加。

キヤノンオープンギャラリー１・２では『GRAPHGATE展2025』を開催中

【優秀賞】

大鐘愛子／大野咲子／奥田峻史／kokoro／水島貴大

【佳作】

阿部高嗣／小野澤峻／スズキタイト／田中康晴／塚本大輝

土屋尚幸／中村光男／蓬台祐希／山野彰太 （50音順・敬称略）

 

GRAPHGATE展2025展

【開催概要】

会場：キヤノンオープンギャラリー１・２

住所：東京都港区港南2-16-6　キヤノンSタワー2階

開催日程：2025年11月25日（火）～12月18日（木）

開館時間：10：00～17：30

休館日：日曜日、祝日

入場料：無料

昨年のグランプリ・山口えり花さんの個展もキヤノンギャラリーSで開催中

第2回GRAPHGATEのグランプリを受賞した映像監督 山口えり花さんの個展「狂喜的ラブリー」が現在、キヤノンギャラリー Sで開催中。
山口さんの“ポップでダークな世界観”をさらに押し広げた新作3シリーズ 「Couldn’t be happier」「Ladidadidance」「死んだ私に花束を」を中心に、映像と写真作品が交差する展示となっている。

【開催概要】

会場：キヤノンギャラリーS

住所：東京都港区港南2-16-6　キヤノンSタワー1階

開催日程：2025年11月14日（金）～12月16日（火）

開館時間：10：00～17：30

休館日：日曜日、祝日

入場料：無料

第4回GRAPHGATEは

2026年春ごろ募集開始予定‼

Text：TAKESHI SATO