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  • Godox正規代理店 KPIインタビューに直撃インタビュー
    正規代理店が語る“本当に安心な選び方”とは?





カメラアクセサリーの総合商社、ケンコープロフェショナルイメージング(KPI)。同社では、Godoxをはじめ、Dedolight、Matthews、ARCA-SWISS、Meyer Optik Gorlitz、FXLION、Lightstar、Aladdin、MISONICS、Hoodmanといった海外ブランドや、国内ブランドではHORSEMANやTokinaなど、数多くの撮影機材を取り扱っています。 そのなかでもGodoxは、手頃な価格と高い機能性、そしてアマチュアからプロまで幅広く支持される製品ラインナップで、近年ますます注目を集めています。 今回は、そのGodoxについて“本当に安心な選び方”を探るべく、PASHA STYLE編集部のサトーがKPIを訪問。KPIの石川さん、福島さんにお話を伺いながら、製品選定やアフターサポートの実情、そしてブランドの魅力に迫りました。




 


 
ケンコープロフェショナルイメージング  代表取締役社長 石川博生
ケンコープロフェショナルイメージング 営業部営業一課 課長 福島義光





Godoxはなぜ“安くて高性能”?その秘密は“すべて自社生産”にあり

KPIがGodox製品の取り扱いを始めたのは2010年。中国の展示会で出会った「RING48 マクロLEDリングライト」がきっかけでした。当時はOEMが中心でしたが、自社ブランド展開を本格化させ、今では世界的なライティングブランドへと成長を遂げています。 Godoxの強みは、「金型・プラスチック部品・基板・モールド・ファブリックアッセンブリー」までを自社で一貫生産している点にあります。人件費や物流コストの効率化によって、高品質ながらも価格を抑えた製品づくりが可能になっているのです。 さらに、200名以上が在籍する開発部門にはカメラマン経験者も多く、「こんな製品があったら嬉しい」という現場の声をダイレクトに反映できる体制が整っています。 Godoxのラインナップは、アマチュア向けからプロフェッショナルユース、LEDライトから大光量ストロボまで幅広く展開。すべてのストロボがXシステムで一元管理できる点や、色温度の安定性も、フォトグラファーから高く評価されています。




並行輸入品が数多く流通しているAmazonで買い物する時は注意が必要と語る福島さん。


Amazonで買うと壊れても直せない?Godox選びの落とし穴

価格の安さが魅力のAmazonですが、KPIではない販売店から購入された「並行輸入品」のGodox製品を使用しているユーザーが、故障時に対応できず困るケースが後を絶ちません。 「Amazonで購入すると、どこから購入したのかユーザーが把握できていないケースが多い」と語るKPIの担当者。AmazonにはAmazon本体が販売する商品と、さまざまな出品者によるマーケットプレイス商品が混在しており、購入時に販売元を見落としてしまうことも少なくありません。実際には中国本土からの出品や、国内業者を装った販売者も多く、いざトラブルが発生してもサポートが受けられないケースが後を絶たないのです。


KPIではAmazonに直接商品を卸しているわけではありませんが、一部の販売店を通じてKPIの製品がAmazon上に出品されていることもあります。ただし、KPIの社員が見てもひと目では正規品かどうかの判別が難しいケースもあり、購入時には販売元の確認が難しいのが現状です。 では、どうすれば正規品を見分けられるのでしょうか? KPIが正規販売するGodox製品には、保証書や専用ステッカーが付属しており、これが正規品のひとつの目印になります。また、「ヨドバシ.com」「ビックカメラ.com」「KPI公式オンラインショップ」など、信頼できる国内のKPI正規販売店で購入することも、正規品であることを確認するうえで重要なポイントです。


購入時には、販売元の名称や商品説明をよく確認しましょう。 「当社経由の製品であれば、修理や交換などのアフターサポートに対応できます」とのこと。KPIの保証では、メーカーから必要な部品を直接輸入し、社内に設けられた修理部門で国内修理を行っています。もし不具合が起きた場合でも、迅速かつ確実に対応できる体制が整っているのです。一方、並行輸入品にはメーカー保証が付いていますが、KPIの保証は適用されません。そのため、万が一トラブルが起きた場合には、購入者自身が購入元の業者、あるいはGodox本社へ直接連絡してサポートを受ける必要があります。だから購入時にはその点をしっかり確認することが重要です。



同じ製品でも正規代理店の商品と並行輸入品ではアフターサービスに差が出ると語る石川さん。


KPIが選ぶのは“日本市場にふさわしい製品”だけ

KPIでは、Godoxの全製品を取り扱っているわけではありません。技適マークやPSEマークといった国内販売に必要な認証をクリアしていることはもちろん、日本のユーザーにとって“実際に必要とされているか”という視点も踏まえて、導入する製品を選んでいます。 「有害紫外線をカットする保護カバーがない製品は、安全性の観点から取り扱っていません」とKPI担当者。プロの現場でも安心して使える製品のみが、日本市場に届けられているのです。





写真左はクリップオンタイプでGodox史上初の100wを実現したV100。写真右は人気のAD200Proの新型モデルAD200ProII。


人気モデルと話題の新製品をチェック!

プロに人気の大光量モノブロックストロボは、AD200ProII、AD300Pro、AD400Pro、AD600ProII、AD1200Pro、QT400III M、QT600III Mなど。クリップオンではV860III、V1、V1Pro、V350、またX Pro、X Pro II、X3トリガーが支持されています。 アマチュアには、TT350、V350、V860III、V1といったコンパクトなクリップオン型、モノブロックではAD100Pro、AD200ProII、AD300Proが人気です。トリガーはX2T、X Pro、X3が好まれ、ストロボではありませんがRING72も注目モデルのひとつです。

 

AD200ProII


 


 


AD200ProIIにはクリップオンタイプと同じスピードライトヘッドとフラッシュチューブヘッドとフラッシュチューブなどが同梱されている。
写真はフラッシュチューブヘッドにフラッシュチューブを装着したところ。モデリングランプにLEDを採用。出力と色温度も調整可能。
複数のライトを使用している時に遠くからでもグループを確認できるようにフラッシュトリガーX3の表示と同じ色に輝くLEDを搭載している。






最新の注目モデル「AD200ProII」は、1/512までの発光設定、グループ別LED表示、バイカラーのモデリングランプ、外部電源端子、そしてX3とのワンプッシュシンクロなど、多くの進化を遂げています。 また、100Wsの大出力を誇る「V100」は、タッチパネルを採用し、Xシステムとの相性も抜群。グローバルシャッター対応カメラとの親和性の高さも魅力です。


V100


  


  


パッと見の印象はV1Proと同じ印象を受けるのが新製品のV100。操作部にはタッチパネルが採用され出力が100Wsを実現している。

ストロボ前面にはV1Proと同様に取り外し可能なサブフラッシュSU-1を搭載。発光部は丸形でクリップオンの最新トレンドを採用した一台。


V100の背面の操作部は2.3インチのフルカラー高感度タッチスクリーンを採用し、ソニーのグローバルシャッターにも対応したクリップオンの最強モデル。












コストパフォーマンスと信頼性で、Godoxは“使えるストロボ”に

Godoxは、コストパフォーマンスの高さに加え、プロユースに応える安定性と操作性を兼ね備えたストロボブランドとして定評があります。KPIを通じて導入されたGodox製品は、撮影会や写真展の現場でも信頼されており、プロ写真家によるフィードバックをもとに製品改良も続けられています。 「中華製=不安」という時代は、もはや過去の話。信頼できるルートで購入することで、Godoxは心強い“撮影の味方”になります。 Godoxに興味を持ったら、まずは正規販売店での購入を。万が一の際にも安心のサポートが受けられることで、撮影の安心感と機材の寿命は大きく変わってきます。PASHA STYLEでは今後も、現場目線のリアルな情報をお届けしていきます。



 

 

TextSATO TAKESHI