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    CANON EOS R3×YUKO KOBAYASHI





キヤノンが満を持して投入してきたミラーレス一眼「EOS R3」。キャッチコピーは『無双。』と聞けばわかる通りの超ハイスペックなモンスターカメラだ。

昨年11月27日発売されたが、爆発的な人気で今予約してもいつ手に入るかわからないらしい。そんな人気の『EOS R3』のデモ機を幸運なことにキヤノンさんからお借りすることができたのでPASHA STYLEポートレートナビゲーターで創作写真家の小林由右子さんにテストシューティングして貰いました。本格的な創作撮影で『EOS R3』を使った感想や創作撮影のコンセプトやこだわりなどをレポートしていきます。


【STAFF】

Photographer:小林由右子(PASHA STYLETwitterInstagramSite

Model:Mai(TwitterInstagram





作例① シャッター速度:1/500 絞りF2.2 ISO200 カメラ:EOS R3 レンズ:RF85mm F1.2 L USM DS ※PASHA STYLE Vol.8のP41に掲載


撮影・衣装・メイクなど1人で創作撮影をする理由は?


PASHA STYLE編集部(以下編集)「作品のテーマやコンセプトを教えてください」


小林由右子(以下小林)「今回の作品は『Winter Princess』をコンセプトにクリスマスツリーからイメージを膨らませて制作しました。モデルのMaiちゃんをツリーに見立てて飾り付けたら面白いのではと思い、スモークツリーという造花を利用しました」
 
編集「小林さんの作品はスナップ撮影などに比べるといつもかなり創作寄りのものだと思うのですが、こういったイメージはいつ思いつくのでしょうか?」


小林「街中を歩いている時に見かけたモニュメントや風景から表現したい色彩を連想し、その色に合う素材を探して制作することが多いです」




作例② シャッター速度:1/500 絞りF2.8 ISO125 カメラ:EOS R5 レンズ:RF70-200mm F2.8 L IS USM(70mm)

 

編集「小林さんはいつも1人で作品撮りをされていますが、撮影だけでなく衣装&メイクまで1人で行っているのを見ると大変そうなのですが1人でやる理由やこだわりなどあったら教えてください」
 

小林「作っている最中にイメージがどんどん変わる場合があるので(^_^;)
自分1人だとその時良いと思った、より良い方向へと自由に変更できるという点が、作品創りの面では現時点で自分にとってとても大事なことなのです。撮影もこうしてみたら面白いのではないかという構図や偶然の産物があるので、それを自分で探してみたいという探究心が1人で創る理由です」
 

編集「ライティングする時に心がけていることはありますか?」
 

小林「主に衣装やメイクなど見せたい部分に注意を払っています。ガチガチに組むというよりは、レンズを通して見た世界に必要な光を足すという感覚です」




作例③ シャッター速度:1/500 絞りF2.8 ISO200 カメラ:EOS R3 レンズ:RF85mm F1.2 L USM DS


編集「ロケ場所を決める時のポイント、今回の場所を選んだ理由を教えてください」
 

小林「撮影場所は衣装に合う色で決めることが多いです。今回はクリスマスツリーをイメージしたのもあり、レンガのブラウンの場所を探しここになりました」
 

編集「今回はキッズがモデルさんだったのですが、モデルを選ぶ基準やキッズ撮影で気を付けていることなどあったら教えてください」


小林「作品撮りのモデルさんを選ぶ基準はキッズも含めて表情の中に色気を感じる方を選ぶことが多いです。特に無表情の中の色気。レンズを通して見た時にドキッとする瞬間があるモデルさんが多いです。あと、横顔が綺麗な方ですかね。鼻筋が綺麗な方に弱いです(笑)。モデルさんは全体的に可愛いより目力が強く綺麗な方に惹かれることが多いです。キッズ撮影はモデルさんの集中力が切れやすいというのもあるので、スピード重視での撮影を心がけています。R3は瞳AFが搭載されているので普段使っている一眼レフよりもスムーズに撮影できました」
 



作例④ シャッター速度:1/500 絞りF2.8 ISO200 カメラ:EOS R3 レンズ:RF85mm F1.2 L USM DS


EOS R3を創作撮影で使った感想をお聞きしました


編集「今回ミラーレスカメラEOS R3とEOS R5を使ってもらったのですが、普段使っているカメラと比べてどうでしょうか?」


小林「両方とも顔認識が素晴らしく、すぐにピントが合うのでただ押すだけで素晴らしい写真を撮ることができました。もはや誰でも上手く撮れるのでは? というくらい綺麗な仕上がりでとても驚きました(笑) あと、キッズ撮影ということもあり瞬間的に出る良い表情を逃さぬよう連写で撮ることが多かったのですが、連写の反応がすごくてストレスフリーでした」
 

編集「レンズは85mmと70-200mm、28-70mmの3本を使ってもらったのですが、どのレンズが使いやすかったとかありますか?」
 

小林「個人的には70-200mmが使いやすかったです。85mmは自分にとってはサイズが大きくて持ちづらい感じがありました」




作例⑤ シャッター速度:1/320 絞りF2 ISO200 カメラ:EOS R3 レンズ:RF28-70mm F2 L USM(55mm)

 

編集「撮影設定でこだわったことはありますか? 85mmはF1.2 始まりのレンズなのですが、データを見るとF2.2 とか1絞り程度絞っていたのですが理由を教えてください」
 

小林「モデルの顔周りに装飾が多いのもあり、ピントがちょっと合いづらい感覚があり、少し絞って使いました」
 

編集「ISO感度を125や200あたりをよく使用されていますが、何か理由があるのでしょうか?」
 

小林「この日は日差しが強かったのと、キッズゆえ同じポーズをずっと撮り続けられないというのがあったので、良い瞬間を逃さないようにするのにシャッターを早めに設定したかったのでISO感度で調整しました」
  


 


 


基本的に作品撮りは、撮影はもちろんのことメイクやスタイリングも小林由右子さんがひとりで行っている。
普段は一眼レフのEOSを使用しているので、ミラーレス一眼としては大きなEOS R3も違和感なく使いこなした。
EOS R3のサブとして約4500万画素のEOS R5も借りることができたので同時にテスト。





編集「3本のレンズ、自分ならどう使い分けをするかなどあったらおしえてください」


小林「全身メインや近距離、または空間を入れて開けた感じなどで撮りたければ28-70mmが万能だと思います。70-200mmはバストアップ中心にメイクや装飾などを見せたい場合に使いたいと思いました。開放で雰囲気を撮りたい時などは85mmかな……」
 

編集「撮影後に仕上げ(レタッチ)で、行っていることを教えてください」


小林「いつもは色彩重視で、目で見た色に近付けるレタッチをすることが多いです。今回は撮って出しだと全体的に寒色気味だったので、少し赤みを足してみました」
 

編集「最後に今後撮りたい作品などありましたら教えてください」


小林「自分1人で衣装、メイク、撮影をしているのもあって時間と体力的に中々実現できてないのですが、2人、3人などモデルの人数を増やした作品撮りをしてみたいです。あと男性モデルを使用した撮影もしていきたいです」

 

 

 

撮影に使用した機材はコレ



今回のテストシューティング用にキヤノンさんから最新のミラーレス一眼レフ『EOS R3』をはじめ、フォトグラファーならぜひ揃えたい広角ズーム『RF15-35mm F2.8 L IS USM』、標準ズーム『RF28-70mm F2 L USM』、望遠ズーム『RF70-200mm F2.8 L IS USM』の明るいズームレンズ群に、ポートレートに最適な『RF85mm F1.2 L USM DS』、サブボディとして約4500万画素の高画素モデル『EOS R5』を加えたRFシステム最強の機材をお借りし撮影に挑みました。残念ながら広角レンズの『RF15-35mm F2.8 L IS USM』の出番はありませんでしたが、作例①~⑤を見て貰えばわかる通りRFシステムの素晴らしさがわかる作品撮りとなりました。




【使用した機材】

カメラ

EOS R3

EOS R5

RFレンズ

RF15-35mm F2.8 L IS USM

RF28-70mm F2 L USM

RF70-200mm F2.8 L IS USM

RF85mm F1.2 L USM DS




text:SATO TAKESHI