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  • ブルーのカラーリングがお洒落な「アンブレラホルダー フリーチルターFT-01」。

  • 【レビュー】ストロビスト必見のアイテム
    ニッシンのアンブレラホルダーを徹底チェック

  • アルミを使用しているので質感もバッチリ。

    • 前後だけでなく左右にもストロボ位置を調整できるのが、このアダプターのポイント。

    • 傘などを使用しないでストロボ照射範囲(写真はニコンSB-910の200mm)だけでいろいろと演出できる。

    • メーカー推奨のアンブレラサイズは36インチ(90cm)まで、撮影では36インチのルーセントタイプを使用。

  • ストロボメーカーのニッシンジャパンが2月21日から販売開始した「アンブレラホルダー フリーチルターFT-01」を徹底チェックします。このアンブレラホルダーは発売を開始してすぐに即完売した話題のアイテムです。
    ※現在は販売再開しています。

    ニッシンジャパンといえば、皆さんご存じのストロボメーカー。
    オリジナル商品として、ストロボ、スタンド、アンブレラ、レフ板、レフ板ホルダーなどをリリースしています。そのニッシンジャパンが満を持してリリースしたアダプターが、この「アンブレラホルダー フリーチルターFT-01」です。

    アダプターとは、クリップオンストロボをライトスタンドに装着する時にスタンドにストロボを装着する時に使うアクセサリーパーツです。
    このアダプター「アンブレラホルダー フリーチルターFT-01 」が買いかどうか?

    結論を先に書いてしまうと

    買いです!
    その理由は……
     
      
    【買いの理由】
    ◆上下だけでなく左右にも角度調整が可能
    ◆価格がリーズナブル
    ◆デザインがカッコいい
    ◆ポールの刺さる位置がいい

    「アンブレラホルダー フリーチルターFT-01」は他社のアダプターとはひと味違った商品です。
    何が違うのか。それは、可動部には自由雲台と同じ機構のボールジョイント採用し、ストロボが上下の角度だけでなく左右にも動かすことができるところ! ボール部分には細かな溝を掘っているので、適度なフリクションがあってジリジリと細かく角度調整ができます。この角度調整とクリップオンストロボ特有の照射角の調整を使えば、アンブレラなどのアクセサリーを使わないでも繊細なライティングができます。
    思わず「さすがストロボメーカーが作ったアダプター! アクセサリーを使わないことを前提に作られている」と感心。このアダプターはアクセサリーレスでの使用が一番オススメです。

  • ブルーのカラーが美しいボール部分に細かな溝を刻むことで適度なフリクションを実現している。

  • サイズは某メーカーの人気のアダプターとほぼ同じ。シンプルなデザインもカッコいい。

  • 「アクセサリーレスを推されても、オフカメラでストロボ使う時は基本的にはアンブレラを使うから左右の調整は必要がない!」という方も多いと思います。「アンブレラホルダー フリーチルターFT-01」はその名の通りアンブレラ使用もしっかりと考えられています。

    写真①と②を見てください。使用している方が多い某三脚メーカーのアダプターと比較してみました。サイズはほぼ同じですが、注目すべきはアンブレラのロッドが刺さる位置です。ニッシンジャパンのアダプターFT-01ほうがストロボに近い!(写真①)
    これはどういうことかというと、アンブレラの中心に近いところにストロボ光を照射できるということです。
    アンブレラを使う場合の基本は光源を中心に照射すること。多少中心からズレていても光の柔らかいアンブレラ白の場合はあまり差がでないのですが、芯があるアンブレラ銀や透過光のルーセントタイプの場合は光がムラになるのでできるだけ中心に照射したいのです。

    写真②は実際に一般的なクリップオンサイズのニコンSB-910とニッシンi60Aを装着したところを比較合成した写真です。アンブレラのサイズは36インチ(90㎝)。ニッシンのアダプターのほうが傘の中心に近いのがわかります。
    ニッシンのアダプターとストロボi60Aを装着したところを見るとかなり中心に近い位置になります。ここまで発光位置が違うのがわかってしまうと、これはi60Aとセットで使いたいですよね。

    このストロボの位置をどう捉えるかは個人にお任せしますが、ムラのない安定した光は繊細なライティングをコントロールし易いと思います。

  • テストの感想
    触ってみての感想としては『全く不満がない商品』です。
    あえて不満を言うなら、前後左右に自由に動くところだけ。今までのアダプターは上下にしか可動しなかったので、その癖でアンブレラ装着時にロッドを持って角度調整をするとちょっと危ないです。このアダプターは左右もフリーに動く機構なので、カックンと倒れてしまう可能性があります。
    実際にテストで触っている時に自分は何度かカックンさせました。ストロボ自体はロック機構があるので脱落はしなかったです。いくらアダプターからストロボが外れなくても、スタンドごと倒れてしまったら意味がないので角度を調整する時はストロボをしっかりと持って操作する必要がありますね。(これは不満ではなく使用者の問題ですかね……笑)
    あとこのチルターはメスダボ仕様なので、他社のスタンドと組み合わせる場合は別途オスダボが要ります。

    なかなか外に出れない時期なので、この期間にオフカメラの環境を作ってみてはいかがでしょうか。

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    【テストした機材】
    アンブレラホルダー フリーチルターFT-01

    サイズ:12.2×5 x 3.5cm
    材質:アルミ、ニッケルメッキ鋼
    適合ダボ:オスダボ(直径16mm)先端UNC3/8インチネジ仕様(太ねじ)
    適合アンブレラ:直径90cmまで
    重さ:約170g
    価格:3600円(税別) 
     
     
    text:SATO TAKESHI

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